ドミニオンのプレイングを考える(基本編)

自分がどういうところを気にかけているかを中心に、簡単な補足記事を書いてみます。なお、内容については普遍的なところを述べているため、個別の状況にはあてはまらないこともあります。

初手は大事

初手で購入したアクションは、通常はそのゲーム中で最も多く手札に回ってくる機会があります。また、最初の10ターンくらいまではデッキの回転速度が比較的早いので、初手で購入したアクションの登場頻度が多くなります。ですので、回数を多く使いたいカードで、かつ序盤に効果を発揮しやすいカードを買っていくのが基本です。回数を多く使いたいカードというのは、もちろん銀貨も含みます。
また、初手の購入カードはその後のデッキの方向性を決めていきますので、最終形をどうしたいのかを考えながら、かつ回りのプレイヤーの動向を見ながら手を考えていくことになります。

村を初手で買わない

村は実質的にアクションが1つ増えるカードだと考えることができます。しかし、初手でアクションを増やしたとしても、それが有効になるケースはありません。であれば、初手は村ではなく銀貨を買い、デッキ2巡目に村を買う方が手としては有効であるといえます。
これは村に限った話ではなく、初手のチョイスは2巡目で使ったときに実質的に効果があるアクションを優先した方がよい、ということです。

アクションを買いすぎない

アクション+Xがつかないアクション(アクション消費型アクション)が手札に被ってしまうと、使われないアクションカードは単なるゴミになってしまいます。もしそうなれば、そのカードはある局面においては銅貨よりも価値が低くなってしまうわけです。また、もしそのカードをデッキに1枚しか投入していなければ、捨て山に落ちてしまい、デッキが切り直されるまでカードを使う機会が失われます。
ですので、村のようなアクション増加アクションがないときは、アクション消費型アクションを買いすぎていないかどうかを意識しながら、アクションの購入を決めていく必要があります。また、鍛冶屋などのドローアクションでアクションカードを引いてしまう可能性についても頭に入れておく必要があります。いうまでもなく、アクション権を使い切ってのドローでアクションカードを引いても単なるゴミにしかなりません。

勝利点をいつ買い始めるか

勝利点を購入すると、デッキパワー(購買力、アクションカードの登場頻度)は当然ながら低下します。ですので、購買力が弱い序盤にたまたま金8が揃ったからといって属州買いにいってしまってよいかどうかは、よく考えた方がよいでしょう。金貨を買っておいた方がよかったのでは? というケースも多々あります。
ここは自分もまだ巧くコントロールできていないところなのでつっこんだ説明はできませんが、「勝利点を買い始めたらデッキパワーは低下していく」ということを意識してもらえればと思います。

デッキの切れ目を意識する

当たり前といえばそうなのですが、デッキからカードをドローしようとして山札がないときに、捨て札が切り直されデッキが作られます。ここで注意すべき点があります。

  • デッキを作り直すタイミングで、このデッキ巡で獲得したカードがはじめてデッキに混ざる
  • インプレイ中にデッキの作り直しが発生した場合には、プレイ中のアクションカードはデッキには混ざらない

ポイントは後者で、特にアクション主体のデッキをプレイしている場合は注意が必要です。大量にプレイしているアクションカードが抜かれた状態でデッキが作られることになりますので、次のデッキは回りが悪くなる等の懸念が出てきます。ドローカードをプレイしてデッキの作り直しを発生させてしまって良いかどうかは、状況を見ながら決めていく必要があります。

コインプレイに勝てるかどうかを指標にする

アクションを一切買わずにお金だけを買い続け、属州が買えるようになったら属州を買いに行くプレイングは俗に「お金プレイ」「コインプレイ」などと呼ばれますが、これがけっこうバカにできない速さだったりします。これに速度で明らかに劣るようなデッキ構築方針は、基本的に何かおかしいと考えるべきです。
実践ではアタックアクションの存在などにより色々と状況が変化しますが、「コインプレイの速度」というのはデッキ構築の一つの指標になるので、覚えておいて損はないと思います。

呪いカードを軽視しない

呪いカードは-1勝利点という以上に、デッキが厚くなるということが有害です。呪いカードの取らせ合いになる展開では、(4人戦だとして)30枚の呪いカードを4人で分け合うことになるわけですが、取らせ合いレースに乗らなかった人は呪いカードを一方的に押しつけられ、一方で呪いを押しつける立場の人は自分に分配される呪いカードがすくなるなるため、デッキ密度の観点からみると呪いを取らされている人は相対的にどんどん不利になっていきます。
初手のデッキに自分だけ屋敷がさらに3〜4枚積まれた状態だとしたら・・・明らかに周りに乗り遅れることは分かると思います。呪いカードのインパクトというのは、つまりはそういうことです。魔女を見たら買えということではもちろんないのですが、呪いカードの怖さを十分理解した上でプレイしていくことが必要になると思います。呪い除去手段がない場合は特に注意してください。


あれれ、「簡単な補足」というレベルの長さじゃなくなってた・・・。
ドミニオンは初心者が経験者に勝つのが難しい構造になっているので、こういった内容が参考になればなぁと思います。


(本稿は、内輪向けにmixiに書いた初心者向け記事を一部修正したものです。)