アグリコラ運用細則(ハウスルール)

バリアントルールについて

以下のルールを採用する。

  • 職業・進歩のドラフト
  • かまど系進歩の起動に燃料1が必要(泥沼のみ)
  • 愛人は3ラウンド目以降にプレイ可能(泥沼のみ)

以下のルールは採用しない。

  • 職業と小さな進歩をどれでも良いので計3枚捨てて、新たに職業または小さい進歩を引く

ゲーム開始の手順

  1. 各々、席に着く。
  2. スタートカードをシャッフルし、各自が1枚ずつ引く。
    • 基本のみの場合は、大きい進歩の「かまど」「調理場」「井戸」を大きい進歩置き場の左側から人数分取り、シャッフルする。その後、各自が1枚ずつ引く。
  3. スタートカードを公開し、数値が最も大きいスタートカードを引いた者を起点に、数値が大きい順に時計回りに席を移動する。席順はこれで確定する。
    • 基本のみの場合は、引いた大進歩を公開し、カード番号(A1〜A5)が小さい順に時計回りに席を移動する。
  4. 数値が最も大きいスタートカードを引いた者はスタートプレイヤーマーカーを受け取る。
    • 基本のみの場合は、かまど(A1)を引いた者がスタートプレイヤーマーカーを受け取る。
  5. 職業と小さい進歩(基本3枚、泥沼4枚)を各自に配る。
    • 基本のみの場合は、小さい進歩は基本のデッキから7枚を配る。
  6. ドラフトを行う。ドラフト時のカードの流れは時計回り。
    • ドラフト時は、1回の手番で職業と小さい進歩をそれぞれ1枚ずつピックする。
    • (泥沼の場合)ドラフト終了時に、小さい進歩の枚数の配分が基本3枚、泥沼4枚の割合になっていなくてもよい。
  7. 農場ボードの初期配置および、ラウンド1のセットアップを行う。
  8. ゲームを開始する。

持ち時間制について

資材の取り忘れについて

資材の取り忘れ(例えば、木こり、レンガ混ぜなどで発生する追加の資材を取り忘れる)が発生した場合、最初の対応で最後まで一貫する。このことはゲーム内でそのことが発覚した最初の1回目に全員の意見を良く聞いて決める。

  1. 説明して、資材を取得することを認めたら、そのゲームでは最後までそれを認める。
  2. 認めなかったら、そのゲームでは最後までそれを認めない。

職業・進歩の運用について

原則として、ルールブックおよび Agricola Unofficial Compendium に準拠する。ただし、以下は例外とする。

  • 出来高労働者は 問題児、出来高労働者 : さいたまでボドゲする に準じた解釈とする。
  • 屋根がけやはしごのような増築のコストに作用するカードの効果は「○○の家増築」系の進歩には適用されない、とする。
  • 販売人の能力は、学者の効果による進歩のプレイには作用しないものとする。

エラッタについて

以下の非公式エラッタを採用する。(以下、エラッタ適用後の文面のみ記載)

カード名 エラッタ適用後テキスト 補足
家畜小作人(*) あなたはただちに、それぞれの種類の家畜(馬は除く)を1頭ずつ共通のストックから借りる。得点計算の前にこれら3頭の家畜は返す。返せなかった家畜については、1頭につき1点を失う。 借りる家畜は1頭ではなく3頭です。また、馬は除きます。
てき屋(*) あなたが「小麦1を取る」のアクションスペースを使ったとき、あなたは小麦1と野菜1を追加で取ることができる。これを行った場合、他のプレイヤーは共通のストックから小麦1を得る。 「野菜1を取る」ではなく「小麦1を取る」で発動します。
職場長 各ラウンドの労働フェイズの開始時に、食糧1を共通のストックから取り、あなたの選んだアクションスペースに置くことができる。 食糧を置くかどうかはプレイヤーの任意です。強制ではありません。
レンガ置場(*) このカードは全員が使えるアクションスペースになる。他のプレイヤーがここを使うとあなたに食料1を払ってストックからレンガ5を得る。あなたが使うとレンガ5か2点を得る。 持ち主自身がレンガ置場を使う場合は、食糧の支払いは不要です。
レンガ貼り (ルールブックAppendix補足) レンガ積みと組み合わせて使用することができる。 ルールブック補足説明(P15右段)では組み合わせ不可となっていますが、組み合わせて使用してかまいません。
柵見張り 各ラウンドに1回、あなたは厩を建てたときに食糧1を支払い、周りを1スペース分の柵で囲うことができる。柵のコストの木材は不要。 アクションで建てた厩でなくても、柵見張りの能力を起動することができます。職業「厩番」など。ルールブックのAppendix(P15左段)もあわせてお読みください。
共同体長 ラウンド14で5人以上の家族をアクションに使った人は全員、ゲーム終了時にボーナス3点を得る。(ゲストも数える) ゲストや葦の家の住人も含めて5人以上アクションを行えば、共同体長のボーナス対象となります。
  • 「柵立て」「スパイス」は日本語版カードテキストのままとする。
  • 泥沼のカードはすべて日本語版カードテキストを正とする。

(*)マークのあるカードについては、「アグリコラ Amazon限定セット」に同梱のカードテキストでエラッタが正式に適用されているようです。

同点の場合の処理

ゲーム終了時に同点の場合は、手元に残った食糧の数が多い方を勝ちとする。最後の繁殖フェーズの後はただちにゲーム終了となるため、家畜を食料に換えるタイミングがないことに注意。

連戦の場合のカードの取扱い

ゲーム中に配られた職業/小さい進歩/スタートカードはゲーム終了時に除外し、次回以降のゲームでは使用しない。未使用のカードがなくなった時点で除外されたカードをシャッフルし、未使用のカードの山とする。

  • 同じメンバーで繰り返しゲームを行う場合に、より多くのカードを体験するための措置。対戦メンバーが毎回入れ替わるゲーム会形式の対戦では、本項は適用しない。

カード解釈の補足

カード名 解釈
資材商人(K310) 職業や進歩の能力である資材と他の資材を交換した場合でも、交換で得た資材が資材商人の一番上にある資材と一致すれば、それを獲得してよい(例:港湾労働者、かご商)。
製材所(K122)
パン焼き暖炉(E14)
パン焼き部屋(I65)
パン焼き小屋(K106)
村の井戸(I66)
調理コーナー(I85)
調理場(K128)
暖炉設備(M044)
グリル(M028)
博物館村(M058)
馬肉屋(M087)
教会(M132)
これらの "大きい進歩を返して取得するタイプの小さい進歩" は、他の進歩の前提条件などを調べる際に、小さい進歩として数えてもよいし、大きい進歩として数えてもよい。
毒見役(I260) 毒見役による割り込みのアクションで「特別アクション」はできない。
高熱暖炉(M007)
室内暖炉(M008)
暖炉設備(M044)
これらは「暖炉」ではない。
販売人(E179) 特別アクション「闇市場」「もぐりの仕事」で進歩を行うとき、販売人の能力は使用できない。
出来高労働者(K268) アクションで取った品物をその場で食糧に換えて、その食糧を出来高労働者の能力起動コストに充てることはできない。
アクションで品物と食糧を同時に取ったとき、食糧を出来高労働者の能力起動コストに充てることはできない(例:4人ゲームの葦石飯のアクションを行ったとき、食糧ゼロの状態から葦石石or葦葦石にはできない)。
港湾労働者(E171) 変換可能な資材は以下の通り。
木材3 → レンガ1葦1 or 石材1
レンガ2→ 木1 or 葦1 or 石材1
葦2 → 木1 or レンガ1 or 石材1
石材2 → 木1 or レンガ1 or 葦1
斧(E13)
レンガの柱(E37)
レンガ積み(I241)
大工(E218)
これらのカードは、増築や改築のコストを「上書き変更」するカードである。軽減するのではない。したがって、これらのカードの効果を重ねて適用した場合は、最後に適用したカードの効果だけが残る。
木の家増築(I81)
レンガの家増築(K132)
石の家増築(E55)
はしごなどの増改築コストを変更するカードで、これらの進歩のプレイコストを変更することはできない。彫刻家や石切りなどのような進歩のプレイコストを変更するカードは、これらの進歩にも適用できる。
牧人の杖(I77) ひとつの牧場のスペースが4以上ないと、牧人の杖の能力は起動しない。例えば、1スペースの牧場を同時に4つ作った場合は、牧人の杖の能力は起動しない。

更新履歴

  • 2011/04/15
    • 「レンガ貼り」のエラッタを追加
    • カード解釈補足に「出来高労働者」「港湾労働者」「斧、レンガの柱、レンガ積み、大工」「○○の家増築」を追加
  • 2011/04/18
    • 全体的に、基本と泥沼の差分を追加
    • 「柵見張り」「共同体長」のエラッタを追加
  • 2011/04/24
    • 「スパイス」はエラッタ適用外とする旨を記載
  • 2011/04/26
    • 「資材の取り忘れについて」の項を追加
  • 2011/04/28
    • カード解釈補足に「牧人の杖」を追加
  • 2012/01/27
    • 販売人のカード解釈補足から学者と組み合わせられない旨の記述を削除